タイ・バンコク 不動産

タイ不動産の価格推移

経済発展の続くタイでは不動産が有力な投資先として注目されています。タイ国内だけでなく外国からも耐不動産には強い関心が寄せられており、高級物件を中心に多くの投資マネーが流れ込んでいます。タイ中心部でも大規模な不動産開発が勧められていますが、タイ不動産の価格推移はどのようになっているのでしょうか。

過去20年におけるタイ不動産の価格推移

過去20年にタイ不動産の価格推移をふり返ってみると右肩上がりで上昇を続けている上昇相場であることがはっきりと見られます。
タイの経済成長は1997年に発生したアジア通貨危機の後から始まります。タイを中心に発生した通貨危機は耐経済に大きなダメージを与えました。当時は通貨危機の影響でタイ経済が立ち直れなくなるのでは、という予測も聞かれましたが実際には通貨危機をきっかけに流れ込んだ外国資本が大きな発展のきっかけとなりました。
政情不安というリスクを抱えるタイでは幾度かの暴動やクーデターなどはありましたが経済成長に深刻な影響をあたえるほどではなく順調な発展が続きます。都市部を中心とした不動産開発の波は不動産相場を押し上げます。一等地の景色はのどかなものから最先端歳へとガラリと変わり、不動産も一軒家や小規模住宅からコンドミニアムや高級物件へと様変わりします。
不動産相場は多少の上下はありましたが過去20年上昇を続けています。特に中心部の不動産価格の上昇率は高く、20年でセントラルバンコクと呼ばれるバンコク中心部の超一等地は20年で1000%の上昇が見られます。

タイの不動産バブル

タイの不動産相場を見てみると日本のバブル期と非常に似ていることが分かります。1980年台中盤から後半にかけての日本経済はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。後にバブル経済と呼ばれる超好景気は土地バブルを引き起こします。一等地の土地価格は上昇につぐ上昇を続け、午前に購入した土地を午後に売却するだけで3割儲かったなどという逸話も残るほどです。天井知らずの土地相場に目をつけ地上げ屋や土地転がしといった言葉が聞かれるようになったのもこの頃でした。
現在のタイの土地事情はバブル当時の日本にそっくりです。土地相場も実勢を反映しているというよりも投機的な動きが過熱気味で、特に外国からの資本流入が相場を押し上げているところなどは特徴的です。タイ経済に大きな成長期待があるのは事実ですが不動産相場が過熱気味であることには注意が必要です。

コロナショックによる不動産相場への影響

2020年2月、中国に端を発したコロナウイルスが世界中で猛威をふるいます。その影響は当初の予想を超えて広範囲に拡大しておりヨーロッパやアメリカは第二次大戦依頼の深刻な経済的ダメージを負っています。
コロナショックはタイを始めとする東南アジア各国にも大きな影響を与えています。都市部を中心に価格上昇が続いていたタイ不動産相場は2019年夏頃から徐々に落ち着きを取り戻し急騰から軟着陸すると思われていたのですが、コロナウイルスによる先行き不安がその動きを早めました。デベロッパーやエージェントは買い控えの動きを見せるようになり高級物件を中心に価格下落が発生しています。外国人投資家が積極的な投資を控えたこともあり不動産市場全体が大きく冷え込んでいます。

比較的コロナウイルスによる影響が少ないとされているタイですが不動産相場には小さくない影響が出ています。経済不安が現実のものとなれば不動産相場が全面的に暴落する可能性も否定できません。今後のタイ経済への期待を測る意味でタイ不動産の価格推移には世界中から注目が集まっています。”