タイ・バンコク 不動産

タイの不動産王!アナン・アサバボヒン氏とは?その経歴と資産額

はじめに

タイは、近年注目されている不動産投資の対象国です。
そんなタイにおいて巨額の資産を形成し、不動産王として知られているのが、今回紹介するアナン・アサバボヒン(Anan Asavabhokhin)氏です。
このアナン・アサバボヒン氏とはどんな人物なのかを紹介していきます。
これを読めばタイの不動産王の一人である同氏がどんな人物かを知ることができるのではないでしょうか。

・不動産大手ランド・アンド・ハウスの実質オーナー

アナン・アサバボヒン氏は、ランド・アンド・ハウス(Land and Houses Public Company Limited)社のオーナーです。
この会社は、タイでも有数のデベロッパーとしても知られており、日本で言うところの森ビルや三井不動産、三菱地所、あるいは住友不動産に相当します。
アナン・アサバボヒン氏はこの企業の代表取締役社長で、さらに同社の株式を2020年3月13日現在23.93%保有する(同社の筆頭株主)企業のオーナーでもあるのです。
小さな会社では個人でこれだけの株式を持っているということは珍しくありません。
しかし、アナン・アサバボヒン氏はこの企業の株主構成の中で異彩を放っているといっても過言ではないのです。
なぜなら、同社の大株主に名をつられているのは、シンガポール政府の投資機関やタイの社会保障関連の組織と言った公的な組織、アメリカの有名銀行であるバンクオブニューヨークメロンと言った大企業だからです。
本来、大企業や政府の公的機関が保有するような株を個人で大量に持っているというのは異例と言えます。
タイでも有数の不動産会社の経営トップ、しかも同社の筆頭株主ということで、いかに同氏がタイの不動産王の名に相応しい人物か理解できるのではないでしょうか。

・アナン・アサバボヒン氏の経歴

そんなアナン・アサバボヒン氏はどのような経歴かもお話ししていきます。
1950年3月21日にタイに生まれた同氏は、小中高と順調に進学し、そして日本の東大工学部に相当するチュラロンコン大学工学部を卒業、さらにアメリカ・シカゴにある有名大学イリノイ工科大学で高額の修士号を取得します。
タイに戻ったのち、タイでも有数の名門校であるタマサート大学で経営学の修士号を取得するなど、実業家としてのたたき上げではなく学者肌の人物です。
その後1973年にピエンジャイハーン氏とアナン・アサバボヒン氏の母親が経営するランド・アンド・ハウス社の経営に参画(当時は非常に小さな不動産会社だった)し、バンコクの衛星都市であるランシット市の開発を本格的に手掛けて会社を急成長させました。
そして、1985年には同社の会長として就任し、以後同社の経営トップとして2020年4月現在も辣腕をふるっています。

・その資産額とは?

アナン・アサバボヒンは約8億4,000万ドル(約906億円)という巨額の資産を保有しています。
王族など天文学的な資産を持っている人物を除けばタイでも有数の資産家であり、かつてはフォーブスが調査したタイの億万長者ランキングで18位にランクインしました。”