投資用としても居住用としても人気のタイ不動産。思い切って購入を決意するのにハードルとなるのが予算の問題です。一般的に不動産物件を購入するときは不動産ローンを利用しますが、外国不動産の取得となると事情は変わってきます。タイ不動産を購入するのに不動産ローンを組むことは出来るのでしょうか。
日本の銀行で組める住宅ローンは基本的に国内の居住用物件専用
不動産購入で思い浮かぶのが銀行の住宅ローンです。日本国内の銀行や信用金庫で提供されている住宅ローンは基本的に日本国内にある居住用の住宅が対象となっているためタイ不動産の購入に利用することはできません。これは永住を前提とした海外不動産でも同様です。
タイ不動産の購入で利用可能な海外不動産ローン
一般的な住宅ローンはタイ不動産の購入には使えません。その代わりとなるのが海外の不動産取得を対象にした海外不動産ローンと呼ばれるローンプランです。
海外不動産ローンはその名の通り海外の不動産取得時に組めるローンプランです。内容は一般的な住宅ローンと似ていますが、利用条件はそれぞれの銀行ごとに異なっており住宅ローンと比べると審査基準が厳しくなっています。
たとえば、適用される金利は住宅ローンよりも高金利です。利用金額や購入物件によっても変動しますが、タイ不動産購入のために海外不動産ローンを組むと金利は6~7.5%が目安です。住宅ローンよりも大幅に高い金利ですがどの銀行も同じような水準です。3%前後の金利でローンが組める銀行もありますが条件として国内不動産を担保として求められるなどやはり高いハードルが設定されています。
日本政策金融公庫は1%台の金利が適用されるなど有利な条件が設定されていますが融資条件と審査が非常に厳しいことでも知られています。有志が認められた事例も少なく、あまり期待しないほうがいいでしょう。
また、海外不動産ローンは購入目的を居住目的限定に設定している銀行が多く投資目的の不動産購入だと利用出来る銀行はかなり限られます。申し込み前に融資条件をよく確認しておきましょう。
海外不動産担保ローンでお金を借りる
一部の銀行では海外に所有している不動産物件を担保にローンが組める海外不動産担保ローンを提供しています。現地不動産を担保にできるので融資の可能性は広がりますが、物件査定の必要性や融資上限額など決して使いやすいとはいえません。取り扱っている銀行の数そのものが少ないので可能性として考えておくくらいにしておきましょう。
現地の銀行で住宅ローンは組めるのか
現地のタイの銀行で不動産取得目的の住宅ローンを組むことは出来るのでしょうか。
結論から申し上げると、タイの銀行で外国人がローンを組むことは不可能です。タイ国内では銀行から外国人への不動産取得目的のバーツ建て有志が禁止されています。担保の有無とは無関係に銀行でローンを組むことはできません。
海外支店ならローンが組める
タイの銀行で外国人が住宅ローンを組むことはできません。ただし、禁止されているのはタイ国内でのバーツ建て融資のみです。同じ銀行グループでも海外支店でバーツ建て以外の住宅ローンを組むのは問題ありません。つまり、タイ国内ではなく海外支店を利用してバーツ建て以外の住宅ローンならば問題なく融資を受けられます。
主に利用されているのはシンガポールや中国にある支店で米ドルやシンガポール・ドル、中国元建てで住宅ローンが利用できます。
タイの不動産取得でも住宅ローンは利用できます。情報を集めて有利な借入先を見つけてください。