タイ・バンコク 不動産

タイで一軒家を日本人が購入するには

海外移住先として日本だけでなく世界からも人気を集めているタイ。腰を据えて暮らすのなら快適な住まいが必要です。日本では手の届かな一軒家も物価の安いタイなら無理なく購入できる価格で見つかりますが、海外の不動産取得は手続きや金銭のやりとりなどわからないことも多くトラブルが起こりがちです。タイで一軒家を日本人が購入するにはどうすればいいのでしょうか。

タイで一軒家を購入する

思い切ってタイで一軒家を購入しよう。そう決意した方には大変残念なお知らせがあります。
タイでは法律により外国人による土地所有が規制されているため、土地付き一戸建てを購入することはできません。同じ不動産でもコンドミニアムやマンション等土地所有を伴わない物件であれば外国人でも購入できるのですが、土地付き一戸建ては規制対象に含まれるため通常の方法で購入することは不可能です。
外国人でも購入できる土地付き一戸建てがある、という情報を耳にしたらほぼ間違いなく詐欺と考えましょう。タイで合法的に個人が直接土地を購入出来るのは非常に限られたケースのみです。憧れの一戸建てが購入できるからといって飛びつくのは危険です。

どうすれば一軒家が購入できるのか

タイで外国人が土地を購入することは不可能だと分かりましたが、ハイそうですかと諦めきれるものではありません。何とかして日本人のまま一軒家を購入することはできないのでしょうか。
実はタイで日本人が一軒家を購入する方法がないわけではありません。いわゆる裏技的な方法になりますが、合法的に一軒家を自分のものにすることは可能です。それなりの準備や手続きは必要ですがうまくいけば大手を振って一軒家を購入できます。どうしてもタイで一軒家を購入したいという日本人の方は次のような方法を検討してください。

タイ人名義の土地を借りて一軒家を建てる

外国人に制限が課せられているのは土地の所有のみであり家屋などの不動産についてはコンドミニアムの購入が認められていることからも分かる通り制限はありません。このルールを利用し、タイ人名義の土地を借りて一軒家を建てることで合法的に日本人がタイに一軒家を購入することができます。
日本でいうところの定期借地権付き物件が近いイメージですが、土地を所有せずウワモノの一軒家だけの所有であれば土地所有制限には引っかかりません。配偶者がタイ人なら夫や妻名義の土地に一軒家を建てればOKです。配偶者がタイ人でない場合は土地を所有する第三者のタイ人から土地を借りることになりますが、最低でも数十年単位の長期契約になるため貸主探しは慎重に行う必要があります。契約期間中に土地の明け渡しを求められるなどのトラブルも懸念されますから信頼できる土地オーナー探しは必須条件です。

会社を設立し法人名義で一軒家を購入する

会社を設立し会社法人名義で一軒家を購入する、という方法もあります。タイの土地取得に関する外資規制では、株式の49%を超える株式を外国人が保有する会社は土地取得における「外国人」として扱われるため土地購入が認められませんが、タイに貢献した会社がビジネス上必要な土地取得であるとタイ投資委員会に認められると特例的に許可が降りる可能性があります。現血で会社経営をしている日本人の場合はこの方法で一軒家を購入できます。

タイでは外国人による土地取得が厳しく制限されています。名義貸しなどもかなり厳しいチェックが行われており、違反が発覚すると一定期間内に土地を処分しなくてはいけません。安心して暮らせる一軒家を手に入れたいのなら合法的に購入してください。